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阿蘇、最終日。6時半くらいに起きて風呂へ。朝日が入ってくるタイミングを狙って。自分以外に誰もいない。気持ちいい。
10時から取材。いろんなところを車で回る。それぞれ楽しかったし、移動中の何気ない会話が自分にとっては一番大切な時間だった気がしてる。
遅い便で成田へ。機内で色々考えた。コロナになって乗っていなかった飛行機。2年間に及ぶ日常が心にへばり付いているからか、今回の旅はなぜだか「遠出!」っていう気分にならなかった。もっと、遠くに行ける事自体に心がウキウキするんだろうと思ってたけど、あんまり感動しなかった。もちろん楽しかったけど。仕事したし、仕事だからかな。時間が経ったら、分かるかもしれない。小学生の修学旅行が、こんな気分だったことを思い出した。もちろん楽しいんだけど、なんか思ったより普通だなって思いながら過ごしていた。最終日に日光江戸村に行った。こればっかりははしゃいじゃうだろうと思っていたけど、やっぱり上の空だった。上の空の自分にも気づいていた。藤棚の下でお弁当が配られて、食べた。確か、ジュースが出て、それがネクターだった。頬張りながら、あーなんかつまんないなあと思った記憶がある。たまにこの事を思い出す。
22時ごろ成田についた。頑張れば家にも帰れるが、実家で寝る事にした。夜に家に帰って、ただいまと言うと両親がいる。風呂入る。旅のことを聞かれて、まあまあ楽しかったよと別段興奮した様子もなく話す。お土産を渡す。和菓子と柚子胡椒。親父が好きだから柚子胡椒にしたんだけど、そういえば、去年の手術の経過観察中でまだ辛いもの食べちゃいけないんだった事を忘れていた。まあいいや。そのことは言わず、寝た。